6年前mixiに書いた日記。
奇しくも卒業の季節。
桃栗なら実がなっていた時間。茨城に帰ります。
俺は別に夢を追って上京したわけじゃないし、こっちにいなくなるからって夢を諦める訳でもない。
でも夢を思い出せたのはこの街の環境があってこそだと思う。
思うまま生きてきたようで想いすらわかっていないこともある。
『生きるとは呼吸することではなく行動することである。』
そう言ったのはルソーだったろうか。
『一度切れた縁はなかなか戻せないよ。』
そう言ったのは今の職場のマネージャーだ。
なんだか全てが嫌になって0になりたくなった僕は、クリア出来なくてファミコンのリセットボタンを押すあの頃と変わらない。
コンテニューしますか?
>yes
>no
よぎるのは色んな人達の顔。
喜怒哀楽、
いろんな表情。
もう一度会いたい人。
もっと一緒にいたい人。
セーブしますか?
>yes
>no
ダンボールだらけの部屋。
奇しくも別れの季節。
そして
もうすぐ4月。
出逢いの頃。
時が経つのは早くて、とても早くて、過ぎた時間はあっというまに昔話になってしまう。
変な作りの1LDK
隣の部屋の犬の鳴き声
すれ違う生活
好きだった笑顔
夜の中央線
明け方の池袋
冬の三浦海岸
1DKの部屋
初めてのLIVE
鼓動が早まるほど、景色はゆっくりと流れ
新たな出会い
割れ物の夢抱えて、ここにいる理由探して
自分の居場所を作ることなんて簡単で
きっと人と分かち合うことも簡単で
そう思えるほど刺激的で
そう思えるほど前向きで
冷静になんてなりたくなくて
自分自身さえも新鮮に感じて
一生懸命なら輝くものがあるから
自分を信じればきっとできるから
アスファルトだらけの東京で地に足をつけることができなくて
歌うことにしがみつくことしかできなくて本当のことも言えなくて
空を自由に飛んでいる鳥のような気分だったのに
明け方にみたゴミをつつくカラスのようになって
最後は群れることもできなくなった。
私にとっての東京は、たぶん。そういう場所。