最近ニュースを騒がせている「イギリスのEU離脱」
なんだか難しそうな話ですが、単純にいうと世界的な不況になるかもっていうお話です。
そうなると大企業が赤字になったり、景気が悪くなって皆がお金使わなくなったりして大変です。
でも一方で、円の価値が上がって海外のブランド品が安く買えるようになったり、海外旅行に安く行けるようになったりします。
景気が悪くなるのは困りますが、お得に商品が買えるのは嬉しいことですね。
これを円高になるといいますが、これからこの円高がより進むことが予想されています。
先々安くなる商品を高い時に買って損をしないように、少しだけ経済のことを知っておくのもいいかもしれません。
円高・円安と商品価格の関係性
これは身近な前例で見てみるとわかりやすいので、iPhone6を例にして説明します。
SIMフリー版iPhone6の価格改定
SIMフリー版とはappleから直接購入できる、回線契約のない本体のことです。
少し前ですが、iPhone6が発売されたのが2014年9月19日で、実はその後価格改定がありました。
これは今とは逆で、ドルに対して円安が進んでいたからなんですね。
《2014年9月発売当初》
16GBモデル:67,800円
為替レート:およそ1ドル109円
《2014年11月価格改定》
16GBモデル:75,800円
為替レート:およそ1ドル116円
8,000円の値上げです。
10%以上の価格改定があったんですね。
その後も上がったり下がったりしましたが、例に挙げた値上げは円安による影響だとされています。
円高になると?
円高が進むとこれとは逆のことが起こります。
つまり、海外製品が安く買えるようになるんですね。
為替レートというのは聞き慣れない言葉だと思いますが、ようは通貨の交換比率のことです。
リーマン・ショックという大事件が起きた約5ヶ月後の2009年1月には、1ドル90円近くまで円高が進みました。
仮に今回の一件でここまで円高が進めば、海外ブランド品は今よりも1割以上安く購入できることになります。
アベノミクスには逆風
アベノミクスは円安・株高を推し進めてきた政策です。ですので、今回の影響は今の日本経済には逆風になるとも言えます。
為替レートと輸入・輸出の関係性
簡単に説明すると
《円安》
・日本の輸出品が海外で安く買える
・海外の輸入品が日本で高くなる
《円高》
・日本の輸出品が海外で高くなる
・海外の輸入品が日本で安く買える
ということです。
日本国内の大企業がグローバルに活躍するためには、円安の方が有利です。
逆に円高になると、輸出品が海外で高くなってしまうので売れ行きが悪くなり、売れたとしても円に換金すると利益が少なくなってしまいます。
円高になると日本人はお金持ちになる
日本を牽引するような大企業の業績が悪くなると、下請け企業も業績が悪くなり、リストラ、派遣切りなどの悪影響が社会全体に広がります。
ですが、例えば輸入販売の業績が伸びる企業や、流通業界では原油価格が下がればコスト削減になります。
すべての業界で景気が悪くなるわけではないんですね。
そして、持っているお金(日本円)が変わらない人は、世界的に見ると相対的にお金持ちになります。
貯金して海外旅行に行こうとしていた人には、近々チャンスの時が来るかもしれませんね。
経済を知ることはお得!
今回説明したことは経済の基本のごく簡単な部分ですが、これだけでも経済というものに少し興味が湧きませんか?
円高になっても海外製品の値下げには少し時間差がありますが、今はAmazonなどで誰でも海外通販が利用できる時代です。
日本国内の値下げを待たなくても、海外サイトで購入すれば円高の恩恵をすぐに受けることができます。
企業ではなく個人での輸入であれば小回りも利くので、うまく活用すれば転売で稼ぐチャンスですね。
以上、イギリスのEU離脱でブランド品が安くなるかもというお話でした。